ダンススポーツ審判基準客観化の意義について
2009年3月 Rev.1.1
2007年4月 Rev.1.0
JDSF新審判基準WG
〔1〕客観化の背景
- オリンピックスポーツを目指す上で、審判基準をより詳細に説明できる必要がある
- 国際ダンススポーツ連盟(IDSF)にて方法を模索しており各National Federationに意見を求めている
- 有力者や観客などから客観化が求められている
〔2〕客観化できないことによる弊害
- 明らかなミスがあっても根拠ある減点評価ができない
(転んでも躓いても優勝、途中で踊りを中断するなど瑕疵があっても減点できない)
- 観客から観て勝ち負けの基準が分からないので応援してもドラマ性に乏しい
- 過去の実績等が影響しやすく当日の演技に応じた番狂わせがおこりにくい
- ジャッジ根拠の説明がしにくいのでミスジャッジ等の責任が問いにくい
〔3〕客観化に対する反対意見
- 芸術性を数値で推し測ることに無理があるとの主張
- 美しくなくなってしまう、鑑賞に堪えなくなくなるのではないかという危惧
〔4〕JDSFが考えるダンススポーツ競技の芸術性とスポーツ性について
- オリンピックスポーツの道を選択した以上は、芸術賞(先輩芸術家による主観評価)ではなく、スポーツとしての客観的勝敗判定(審判専門家による客観的評価)の要素を増して行かねばならない。
- オリンピックスポーツとしてスポーツ性の比重を増す方向
生涯スポーツとしてそれぞれの年齢段階での相違はあるが、トップに於いては「パワー、スピード、極限のバランスコントロール、変化」を追求した身体音楽表現として評価。
- 評価基準を客観化しても、美しさ、競技の面白さを保つ工夫(重要課題)
〔5〕ダンススポーツの新審判方式 実施規程 の制定
- 2年間のフィールドテストを経て、2009年7月より一部本番実施を行う。
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